世界42ヶ国で計7500もの学校で利用されているOSMOは、まさにiPadがもたらした教育改革の1つだ。 理系と文系、デジタルとアナログ、仮想空間と現実など、これまで二元的に扱われてきた概念の垣根が取り払われ、どちらか1つではなく両方の性質のバランスの中で問題解決のための策を見出していく。このことは、筆者が様々な機会に書き綴ってきた、これからの情報環境や社会環境の在り方だ。 前回採り上げたSphero SPRKKの背後にあるSTEM/STEAM教育にも、こうした傾向が見てとれる。 その流れを、幼児や初等教育の児童を対象に、iPad向けのアクセサリを使って目の当たりにしてくれるのが、スタンフォード大学とグーグルの出身者が開発したOSMOである。 対応ソフトはすべて無償で、たとえば、Numbersアプリでは画面内に表示される虫食い算に対して、付属の数字カードからあてはまるものをiPadの前に置
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