「自分のことは自分で幸せにしなきゃいけないというのは、ある種の諦観」 「アラブの石油王がとっても幸せだとは思いません。彼らには彼らなりの幸せも不幸もあると思うから」 そう語る彼女に思わず「宇垣さん、この人生で転生3回目じゃないですか?」と真顔で聞いてしまった。あまりにも達観していて、揺るぎない信念を持つ宇垣は、誰もが初めて取り組むはずである「生きる」という大仕事の、プロフェッショナルに思えたからだ。 今年3月に、5年間務めたTBSを退社し、フリーのアナウンサーとして新天地を歩み始めた宇垣。瞳の内には、どんな小さな理不尽も見逃すまいとする反骨精神が燃え、ハートの引き出しには、不条理な世の中を生き抜く独自の処方箋が、整然としまわれている。 一度入ったら虜となり、二度と出ることを許されない、「宇垣美里の森」には光も闇も燦燦と降り注ぐ。めくるめく緑に分け入った。撮影/小嶋淑子 取材・文/的場容子
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く