拝啓、旦那様。 私はあなたのことを愛しております。 とてもとても愛しております。 しかしあなたにとって私は“悪い妻”だったのかもしれないと、これまでの自分の行いを顧みては後悔の念がわっさわっさと押し寄せてきているのです。 そのことについて謝罪したいと思い、手紙をしたためることにしました。 ~~ 私は好奇心旺盛な女です。 そのことであなたをとても傷つけました。 「足がしびれた!」 あなたにそう言われたとき、私は心配よりも好奇心の方が勝ってしまっていたのです。 私はこう思いました。 このしびれた足に北斗百裂拳をお見舞いしたらどうなるだろうか? そしてあろうことか、それを行動に移してしまったのです。 あのときの私はどうかしていました。愛するあなたに北斗百裂拳をお見舞いするなんて。 しかし、拳ではなく指先でちょんちょんちょんちょんするだけにとどまったのは、私にまだ理性が残っていた証拠かもしれません