キャラクタービジネスに強い企業といえば、バンダイナムコホールディングスの名が挙げられる。前期は国内市場における売り上げが好調で、過去最高益も噂されたほどだった。 日本国内の玩具市場は難しい市場だ。たとえば、「たまごっち」の国内・海外向けの売り上げを比較してみるとよくわかる。海外は比較的ブームが続くが日本は続かず、1~3年で売り上げが激減する。その中で、バンダイナムコが高い利益をあげられるのは、過去のキャラクターが稼いでいるからだ。 バンダイナムコは他社の版権を使ってキャラクタービジネスを行っており、自社発のキャラクターはそれほど多くない。結局、同社のやっていることは「問屋」だ。キャラクターを他社から買ってきて、それを玩具に仕立て上げ、テレビ放送と合わせて売る――これを延々繰り返している。たとえば、機動戦士ガンダムやドラゴンボール、仮面ライダーや戦隊ヒーローシリーズなどがそれで、何十年も前か
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