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2009年10月3日のブックマーク (6件)

  • 『バレエ・メカニック』津原泰水: Lエルトセヴン7 第2ステージ

    幸福な夢を見ながら目覚めてしまうのはどうして悲しいんだろう。それはたぶん、幸福な夢に比べ、現実は善く出来ていなくて、それらは必ずや後者のほうに向かい分岐されなければならないことを知らされているからなのだと思う。 津原泰水の『バレエ・メカニック』は、現実と幻視とが入り交じった世界の混乱を、達筆な情緒で描く。おおきく三つの章にわけられた小説で、〈君〉という二人称により呼びかけられる中年男性が体験する未曾有の災厄を通し、物語は進んでゆく。では、いったいなぜ、造形家の彼は〈君〉と名指されているのか。第一章で繰り広げられた災厄のその後、平和にも見える日常のなか、不穏な人智と個人の救済とが融解する第二章を経、全貌の変わってしまった都市生活が想像される第三章に至ったとき、ああ、と深く差し込まれる感嘆がある。 作品に高い値がつき、天才とすら評価される木根原であったが、九年前、娘の理沙を水難事故に遭わせてし

    yoghurt
    yoghurt 2009/10/03
  • 宮崎駿先生の近三作 - 指輪世界の第五日記

    「先輩。新聞とは珍しい。鞆の浦ですか。」 「ここしばらくポニョのことを考えてたんだけどさ」 「ほう…去年の映画ですが。長いですね」 「崖の上のポニョ、見た時はどうも何の話をしてるのかよくわからなかったのだけれど、最近やっとひとつ考え方を思いついた。宮崎駿先生が、子供をはげます映画を作るんだ、とおしゃっている線での考え方だ」 「ふむ? はげます。『出発点』でそんなことをおっしゃってましたね。えーと、 シャーロック・ホームズのある話に、ワトソン博士が「君は人類の恩人だ!!」と叫ぶくだりがある。そんなふうに世界を考えられたらどんなに楽だろう。… 残るは、他のジャンルがそうなっているように、職業意識しかない。ロボットの兵士だから戦い、刑事だから犯人を追い、歌手を志望しているのだから競争相手に打ち勝ち、スポーツの選手だから努力するのである。あとは、スカートの中への関心か、ズボンの中へかくらいになって

    宮崎駿先生の近三作 - 指輪世界の第五日記
    yoghurt
    yoghurt 2009/10/03
  • 寺田寅彦 化け物の進化

    人間文化の進歩の道程において発明され創作されたいろいろの作品の中でも「化け物」などは最もすぐれた傑作と言わなければなるまい。 化け物もやはり人間と自然の接触から生まれた正嫡子であって、その出入する世界は一面には宗教の世界であり、また一面には科学の世界である。 同時にまた芸術の世界ででもある。 いかなる宗教でもその教典の中に「化け物」の活躍しないものはあるまい。 化け物なしにはおそらく宗教なるものは成立しないであろう。 もっとも時代の推移に応じて化け物の表象は変化するであろうが、その心的内容においては永久に同一であるべきだと思われる。 昔の人は多くの自然界の不可解な現象を化け物の所業として説明した。 やはり一種の作業仮説である。 雷電の現象は虎(とら)の皮の褌(ふんどし)を着けた鬼の悪ふざけとして説明されたが、今日では空中電気と称する怪物の活動だと言われている。 空中電気というとわかったよう

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    yoghurt 2009/10/03
  • 2009-09-08 - 平民新聞

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    yoghurt 2009/10/03
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    yoghurt 2009/10/03
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    週報 2024/04/28 川はただ流れている 4/20(土) 初期値依存性 さいきん土曜日は寝てばかり。平日で何か消耗しているらしい。やったことと言えば庭いじりと読書くらい。 ベランダの大改造をした。 サンドイッチ 一年前に引っ越してからこんな配置だったのだけど、さいきん鉢を増やしたら洗濯担当大臣の氏…

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    yoghurt 2009/10/03