こんにちは、伊藤聡です。わたしの初めての本『生きる技術は名作に学べ』が、ソフトバンク新書より昨日発売になりました。書店によっては数日早く店頭に並び、すでに購入された方もいらっしゃるようですが、1月19日が発売日です。ここ数日のわたしは、書店に並んでいる自分の本が気になり、仕事帰りの書店パトロールが欠かせません。がんばれ僕の本。 これはどういう本かといいますと、過去の海外名作小説を十作セレクトし、それらについてコント風に語りながら、役立つエキスを抽出しようというテーマで作られた一冊です。名前だけは知っているけれども、じっさいに読んだことはない、有名小説の正体を見きわめていこう、というわけです。では、これらの十作のセレクションと、それぞれの本をどのような視点から描いていったかを、かんたんに説明していきたいとおもいます。 ママンってなんだ──カミュ『異邦人』 まず一章は、有名かつわりあいに読者も