一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル (2011/11/22) 東 浩紀 商品詳細を見る 《一般意志2.0》は東浩紀の久しぶりの単行本だ。 極めて読みやすい平易な文章で構成されており、内容も特定の作品群に依拠したものではないために、一般向けという印象が強い。メッセージ性が強いのも、そうした印象の理由かもしれない。 僕はあまり理想的な読者ではないと思うが、東浩紀の著作が好きで、今回も発売日当日に買って読んだ。内容がわかりやすかったためかもしれないが、過去作の中で一番読んでいて興奮した。まだ読んでいない人がいたら、ぜひ読んだ方がいいと思う。 (以下ネタばれを含みます、既読者向けの内容です) しかし一般意志2.0は、本当に実装可能なのだろうか。所詮は民主主義2.0という題目も、思想書や文化論にありがちな、非現実的な理想論ではないのだろうか。《一般意志2.0》を絶賛しつつ、けれどそれを現実的