尼崎JR脱線事故で車両が衝突した尼崎市久々知のマンション(9階建て)について、JR西日本が16、17日に開く被害者説明会で、2階までの一部を保存する案を伝えることが9日、分かった。衝突場所近くに慰霊碑や献花台を設け、将来は追悼慰霊式を現場で行う案も提示。同社はこれまで一部保存の方針などを出しているが、具体的な整備案を示すのは初めて。 同社は説明会で意見を聞き、引き続き検討を進めるとみられる。 案では、車両衝突の痕跡が残る2階部分までマンションの一部を保存。将来、現場で追悼慰霊式を行うことを念頭に、慰霊碑周辺に広場を設けるとしている。同社が取得した隣接地に、来春をめどに休憩場所や駐車場を暫定整備する内容も盛り込んでいる。 今回の説明会では図面も示す予定。マンションの保存部分については、外部から見えるようにするか建物で囲むかなど、詳しい整備方法も複数提示する。 事故現場をめぐっては、同社が遺族