ISSUE BRIEF 大阪都構想について 国立国会図書館 ISSUE BRIEF NUMBER 740(2012. 3. 6.) 行政法務課 (松田 ま つ だ 恵里 え り ) 大阪府と政令指定都市である大阪、 堺の両市を解体し、 大阪の新たな統治機構・ システムを構築することを目的とする「大阪都構想」は、平成 22 年 1 月に、当時 大阪府知事であった橋下徹氏(現大阪市長)によって提唱された。地方から提起 されている大都市制度の改革案の中で最も注目されているものの一つといえる。 橋下氏が代表を務める大阪維新の会は、大阪都構想の主な目的として、 「二元行 政の根絶」及び「住民生活をきめ細やかに守る組織体制の整備」を挙げ、平成 27 年 4 月の都制への移行を予定している。しかし、大阪都構想には、①府及び市の 議会の賛成、②国会における関係法律の制定、③府市民の住民投票での賛成、の 少