人々にとって「私は何者であるのか」を定義することは重要です。私が何者であるのか理解できなければ、人格が分裂し、まともな生活は送れないでしょう。これを「自己同一性(アイデンティティ)」といいますが、仕事においても、私は何者であるのかという自己定義すなわちアイデンティティは重要であり、それが仕事への意欲や活力にも関係してきます。 しかし、仕事におけるアイデンティティのあり方には違いがあります。日本の場合、「私は○○社の社員である」というように、自分は会社の一員であるというような自己定義をする人が多いでしょう。それに対して、アメリカでは「私はエンジニアだ」というように、会社とは独立して、自分がどのような仕事をしているのかを中心に自己定義をする人が多いでしょう。中国ではどちらでもなく、血縁や仕事仲間などの人間関係の一員として自己定義を行う場合が多いといわれます。では、この違いはどこから生まれてくる