安価な中国製台頭で製造中止 岡崎のメーカーが復刻計画 家庭用の噴出型花火として親しまれながら、安価な海外製品に押され製造中止となった「ドラゴン」が今秋以降に復活する。製造元の花火メーカー「太田煙火製造所」(愛知県岡崎市)が復刻プロジェクトを企画し、インターネット上で元手となる資金の調達を始めたところ、目標額(60万円)の3倍以上の資金が集まったためだ。太田恒司社長(56)は「国産花火が注目されるきっかけにしたい」と意気込んでいる。 徳川家康の生誕地・岡崎市周辺は江戸幕府が火薬の製造所を置くなど、昔から花火産業が盛んな地域。1928年創業の太田煙火製造所は、現社長の曽祖父が社長だった49年にドラゴンの生産を始めた。火花が噴き上がる様子が昇り竜に似ているのが名前の由来だ。