全国の税関が去年1年間に摘発した覚醒剤や大麻などの密輸事件は382件に上り、押収量が平成16年以来9年ぶりに1トンを超えたことが分かりました。 財務省の発表によりますと、去年1年間に全国の税関が空港や港で摘発した覚醒剤や大麻などの不正薬物の密輸事件は382件となり、前の年より24%増えました。 その結果、押収量も61%増えて1007キロに上り、平成16年以来、9年ぶりに1トンを超えました。 内訳を見ると、覚醒剤が859キロと最も多く、コカインが127キロ、大麻が13キロとなっています。去年は、まとまった量を密輸しようとした手口が多く、去年5月には神戸港で、メキシコから到着した模造の鉄鉱石の中から、覚醒剤194キロが見つかり摘発されました。 財務省では、新年度・平成26年度から薬物の検知機を増やすなどして警戒を強める方針で、麻生副総理兼財務大臣は閣議のあとの会見で、「大量の不正薬物が日本に密