昭和23(1948)年4月28日、GHQ(連合国軍総司令部)の意向によってサマータイム法が公布され、5月の第1土曜から9月の第2土曜まで、時計を1時間進ませる夏時間が導入された。狙いは、昼を最大限に利用し、電力消費を抑えることなどにあったが、寝不足や通勤ラッシュの激化、残業の増加等々で国民の評判は散々だった。このため、日本の主権回復に合わせて27年に廃止された。 現在、OECD(経済協力開発機構)加盟30カ国で夏時間がないのは、日本を含めて3カ国と少数派だ。しかし、日本のように中緯度で夏の夜が蒸し暑い国では、夏時間の効果を疑問視する声も根強い。(渡)