調査会社大手,米ガートナーのマイク・ハリス リサーチ・グループ・バイスプレジデントは,世界の通信業界の動向を調査するコミュニケーションズ・リサーチ部門を率いるトップ(写真)。ハリス氏に世界の通信事業者の動向を聞いた。 --米国ではAT&Tが米SBCコミュニケーションズに,MCIが米ベライゾン・コミュニケーションズに買収され,長距離通信事業者が次々と姿を消している。長距離通信事業者の“消滅”は世界的な流れなのか。 AT&T,MCIが生き残れなかった最大の理由は,両社が顧客までのアクセス・ラインを保有していなかったことにある。特にAT&TはCATV事業者を買収したり,携帯電話事業を強化しようとしたが,アクセス・ラインの整備には予想以上の大投資が必要だった。その途上で通信バブルがはじけてしまったという不運も重なった。 一方で,SBCコミュニケーションズやベライゾン・コミュニケーションズなどの地域
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