今年3月末現在の九州での高速大容量通信(ブロードバンド)の世帯普及率は48.8%と全国平均(60.6%)を大きく下回っていることが、総務省九州総合通信局のまとめで明らかになった。中でも鹿児島県は全国の都道府県で最も低い35.1%だった。同通信局では「九州で普及率が低い理由は分からない」と首をかしげている。 光ファイバーやケーブルテレビなどブロードバンド契約数は、九州7県で約260万件。うち光ファイバーが約137万件で最も割合が高かった。 県別の世帯普及率は、福岡55.3%▽大分47%▽熊本44.1%▽佐賀43.3%▽長崎41.9%▽宮崎40.5%▽鹿児島35.1%。最も高い福岡県でも全国平均を下回っている。 ブロードバンドをめぐっては、本年度中に全国でインフラ整備を完了する計画を国が立てており、九州でも県や市町村が光ファイバー網の設置などを進めている。同通信局によると、インフラ整備率