アニメ雑感私たち視聴者は大よそ物語や映像を客観視していることが多いわけですが、時折挟み込まれる主観のアングルやそれに準ずるカット・シーンを目の当たりにすることでその視線は一時飛躍し、それも彼らの見た風景・その視線へと重ねることが可能となるように思います。 またそれこそが俗に言う感情移入という現象でもあるのでしょうし、少なくとも私はそうすることで彼らの心に触れている、触れることが出来ると思い込むことが出来る。「ああ、だから彼 (彼女) はこの瞬間にそう想えたのだろう」 とか、言ってしまえばそんな視線の同化、登場人物たちの心情の読解。あるいは、キャラクターと同じ立ち位置をもって風景を眺めていると錯覚することのできる希少な瞬間の獲得。 *1 それも、その瞳に映り込む風景はどのようにして彼女たちにの心に広がっているのだろうという疑問に対し、ある種応えてくれるかのように描かれるカットの連続。表情のア