トップレビュー15万部突破の ”体験型”感動ミステリー。「絶対電子化不可能」「何を言ってもネタバレになる」仕掛けとは 『世界でいちばん透きとおった物語(新潮文庫)』(杉井光/新潮社) 仕掛けに気づいた時、全身に鳥肌がたった。なんという熱量なのかと恐れ慄いた。仕事だろうと、プライベートだろうと、活字中毒として、毎日ありとあらゆる本を読み漁っているから、「これはすごい」と思わされる本と出会うことは、正直、少なくはない。だが、この本には、読み手としてはもちろんのこと、編集者としても、文章を書くことを生業としている者としても、完膚なきまでに打ちのめされてしまった。 そう思わされた本とは、『世界でいちばん透きとおった物語(新潮文庫)』(杉井光/新潮社)。発売から約1カ月で累計発行部数10万部を超えた、今話題のミステリーだ。どうしてこの作品が話題を呼んでいるかといえば、「ネタバレ厳禁」の大きな仕掛けが
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