評論家をやっています。ジャンルは、思想・哲学・文学などが主ですが、時に応じて政治・社会・教育・音楽などを論じます。 筆者が勤務している大学のゼミで、「運転免許を持っている人」と聞いてみたら、20人のうち2人しか手を挙げませんでした。 持っていない学生に理由を聞いてみると、「別に必要を感じないから」と答えます。 なるほど首都圏に住んでいれば、交通には不便を感じません。 しかしそこにお金の問題がからんでいることは明白です。 免許取得には20万円以上かかりますし、車を持とうと思ったらさらに相当の出費を覚悟しなくてはなりません。 筆者の学生時代(半世紀前)は、大学に入ったら運転免許を取る、というのが当たり前の目標になっていました。 いつまでとはっきり言えませんが、少なくともバブルがはじけるまでは学生が免許を持つことは当然の現象だったでしょう。 また、中古車でもいいから自分の車を持つというのも多くの