新宿線「都立家政駅」南口を出て、商店街をぶらぶら歩くこと5分ほど。マッターホルンを思わせる山並みが描かれた水色の看板を発見。こちらが「スイス・ドイツ菓子 こしもと」だ。 "ドイツ菓子の神様"の味と想いを受け継ぐ 都立家政商店街にある「スイス・ドイツ菓子 こしもと」は、華やかなフランス菓子を並べるパティスリーとは少し趣が異なる。看板にもある通り、スイスやドイツの伝統的なお菓子をつくり続けているお店だ。 「なぜドイツ菓子?」と不思議に思いつつ店内へ入ったとたんに、ナッツの香ばしい香りや焼き菓子の甘い香りにふんわりと包まれた。 正面のショーケースには、ちょっと地味で素朴な風情のケーキが並べられ、スイスやドイツの国旗と共に見慣れないカタカナの名前の札がついている。「ほう、これがドイツのケーキね......」と、ついつい読み込んでしまう。 ふとショーケースの後ろに目をやると、シェフ帽をかぶって笑顔を