日本プロ野球組織(NPB)の実行委員会が1日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で行われ、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の監督人事を加藤良三コミッショナー(66)に一任する方針が固まった。前年あるいは前々年の日本シリーズ優勝監督が務めるなど具体的な選定ルールも議論されたが、時間的な問題を理由にルールの確立は見送りとなった。遅くとも今月中の一本化をめどに、加藤コミッショナーが先頭に立って監督候補の絞り込み作業に入る。 5時間に及ぶ会議後の会見で、加藤コミッショナーはWBC監督問題のリーダーシップをとる決意を述べた。「要するに勝てる、強いチームづくりという認識で一致した。ただ準備のために残された時間は少ない。可及的に速やかに固める必要がある。実行委員会だけでなく、有識者や関係者に意見を求めることが大事」。監督候補の具体的な名前は出なかったとし、選考方法についても具体的な手順