はじめに セレニウムは多くの食物中に天然に含まれる微量元素であり、他の食物に添加、あるいはサプリメントとして販売されている。人の必須栄養素であるセレニウムは、約25個のセレノプロテインがあり、生殖、甲状腺ホルモン代謝、DNA合成、酸化的傷害や感染の予防に重要な役割を果たしている [1]。 セレニウムには無機(セレニウム酸塩、亜セレニウム酸)と有機(セレノメチオニン、セレノシステイン)の2種類があり[2]、どちらもセレニウムのよい摂取源となる[3]。土壌には無機セレニウム化合物である亜セレニウム酸とセレニウム酸塩が含まれ、それらを植物が蓄積し大部分を有機セレニウム化合物であるセレノシステイン、セレノメチオニンやメチル誘導体に変換する。 セレニウムの多くは動物や人の組織でセレノメチオニンとして存在する。セレノメチオニンはセレニウムがメチオニンに非特異的に組み込まれたもので体内のタンパク質に存在
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