今までにも書いたことがあるかもしれませんが、分岐鎖アミノ酸(BCAA)はセロトニンの原料となるトリプトファンやドーパミン、ノルアドレナリンの原料となるチロシンと競合します。 血液から脳内へと移行する際に通過する輸送体が同じだからです。 BCAAを常飲していたアスリートではうつ病発症の割合が高かったそうです。 BCAAの血中濃度が高くなることで脳へ入れるトリプトファンやチロシンが不足してセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンの欠乏からうつ状態になるのではないかと思われます。 また、前の記事で書きましたが、脳内のセロトニンの濃度は成長ホルモンの分泌に影響を与えます。セロトニンが増えると成長ホルモンも増えるのです。 アスリートが疲労を軽減し、筋肉をつけるために飲んでいるBCAAがセロトニンの分泌を抑えて成長ホルモンの分泌を減少させ、成長ホルモンの作用による筋肉の増強も抑えているのです。 BCA