米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)傘下の損害保険会社、アメリカンホーム保険は10日、傷害保険の一部で20年以上にわたり、解約時に契約者へ本来支払う解約返戻金を払っていなかったと発表した。対象契約は1万3205件、支払い漏れの総額は約3億7千万円にのぼるという。 対象は、84〜06年に販売した「保険金額逓増特約付き普通傷害保険」を、84年9月〜今年5月に解約した契約者。支払い漏れは1人当たり数十円〜約15万円になるという。10日以降、郵便や電話で支払い漏れを伝え、総額2億4千万円の遅延損害金も加えて払う。契約者からの問い合わせは、電話(0120・211・545)で受け付ける。 社内向けマニュアルに解約返戻金についての記載がなかったためという。同社は05年11月と07年3月に保険金の不払い問題などで金融庁の業務改善命令を受け、これをきっかけに実施した社内調査で今年