花園大学食堂にある五観の偈、教育現場でも使われている 五観の偈(ごかんのげ)は、主に禅宗において食事の前に唱えられる偈文。唐代の南山律宗の僧、道宣が著した『四分律行事鈔』中の観文を宋代に黄庭堅が僧俗のため訳したもの。道元の著作『赴粥飯法』における引用によって日本で広く知られるようになった。僧侶の食事作法のひとつだが、道徳的普遍性の高い文章であるため禅に限らず多くの分野で引用されている。五観文、食事五観文、食事訓とも。 偈文[編集] 一 計功多少 量彼来処 : 功の多少を計(はか)り彼(か)の来処(らいしよ)を量(はか)る。 二 忖己德行 全缺應供 : 己(おの)が徳行(とくぎよう)の全欠を忖(はか)って供(く)に応ず。 三 防心離過 貪等為宗 : 心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゆう)とす。 四 正事良薬 為療形枯 : 正(まさ)に良薬(りようやく)を事とすることは