ドーナツを1箱買ったのがきっかけでドーナツ漬けの日々を送ったことのある人なら、この新しい研究結果に納得できるかもしれない。独マックス・プランク代謝研究所と米エール大学の研究チームが医学誌「Cell Metabolism(細胞代謝)」に発表した論文によると、食生活に毎日少量の脂肪分と糖分を追加するだけで、味覚の好みや脳の報酬系回路に変化が起きることが明らかになった。いったん変わった好みや報酬系回路の反応を元に戻せるのか、戻せるとしてどのくらい時間がかかるのかは、今のところ不明だ。 研究チームは、毎日いつもの食事に加えて高脂肪・高糖分のヨーグルトを8週間食べるグループと、低脂肪・低糖分のヨーグルトを8週間食べるグループに被験者を分け、栄養摂取量のわずかな変化が測定可能な影響をもたらすかどうかを検証した。 8週間後、被験者に脂肪分と糖分の含有量の異なる食べ物と飲み物を示し、どれが好きかを評価して