時間や興味がなかったらスルーすればいい、とはならない。 「Z世代と呼ばれる大学生を中心とした若年世代にとっては、仲間の和を維持するのが非常に大事。とにかく共感しあわなければいけない。“共感強制力”がすごいんです。スルーはできません」(森永氏) しかも、LINEグループは1つや2つではない。大学の友人だけで複数。そこにサークルやバイト先。さらに高校時代や中学時代の友人。なんなら小学校時代の友人までが、LINEグループで永遠につながりつづける。 「それぞれのグループから『これ、観たほうがいいよ』と作品を薦められる。自分の好みや興味として欲望を持って観るのではなく、各グループの和の維持を目的として観るのだとしたら、そりゃあ早送りでもしないと、こなしきれませんよね」(森永氏) 生存戦略としての倍速試聴 彼らは作品を“コミュニケーションツール”として使っている。ツールである以上、「興味がないから観な
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