結局のところ、水道はどうすればいいのか 公も民もダメダメな理由:スピン経済の歩き方(1/5 ページ) 日本に混乱をもたらす「移民法案」の成立が目前に控える一方で、もうひとつ我々の生活に計り知れない大きな影響を及ぼす法律がこれまたしれっと通過しようとしている。 水道法改正だ。 この改正案の最大のポイントが、自治体が水道事業の認可や施設の所有権を持ったまま、民間企業に運営権を委託できるという「コンセッション方式」の導入だ。 ご存じの方も多いと思うが目下、全国の水道管が老朽化しており、これを取っ替えるのに莫大なカネがかかるという深刻な「水道クライシス」に直面している。法定耐用年数を超えた水道管は13.6%もあって、現在のペースでせっせっと取り替え工事をしても130年かかる見込みだが、自治体は過疎だ、人口減少だ、ととにかく余計なカネがない。そこで、「民」の力を活用して、運営してもらおうじゃないのと