季節の変わり目は心の不調に注意：朝日新聞デジタル進学、就職、転勤、進級など春は多くの人にとって転機となる季節。そんな季節の変わり目に体調を崩す人は実は多い。新たな環境にうまくなじめず精神的に不安定になったり、落ち込んだ気分になりふさぎこんだりすることもある。この季節によく見られる心の病について、精神科医で東京・名古屋などでメンタルクリニックを運営する医療法人和楽会理事長の貝谷久宣さんに話を聞いた。 会社や学校になじめず、ストレスから適応障害に 「樹木が新芽を吹く３～４月ごろを『木の芽どき』といいますが、この時期になると精神的な不調を訴え、クリニックを訪れる患者さんは確かに増えます」と貝谷さん。春は心身のバランスを崩しやすい時期だと指摘する。 貝谷さんによると、この時期は、就職や進学などで変わった新しい環境になじめず、悩む人が多く診療に訪れるという。学生時代とはまったく違う社会人の生活になじめなかったり、仕事上のプレッシャーを強く感じたり
