本の読み聞かせや語り聞かせの素晴らしさは、その言葉と声によって子ども自身が脳で豊かな世界を作りあげることにあります。読み聞かせは、脳の「言語」と「創造」の領域を同時に発達させていく最高の“脳育”なのです。 ここで知らない誰かではなく、無二の「家族の声」をもとにするというところに、コエモの価値があると思います。「お父さんやお母さんの声から作った声でお話が聞ける」という事実が子どもにはとても面白く感じられるでしょう。これからあらゆる場面で合成音声が使われる時代を前にした子どもたちにとって、よい経験のひとつになることは間違いありません。 また、子どもの脳育への効果のみにとどまらず、ついヒステリックになったり疲れた声を出してしまいがちな毎日のなかに、自分の声をもとに合成された「落ち着いた、明るい、滑らかな」声を聞く時間が少しでもあれば、それは育児をする大人自身の脳にも副次的な効果があるのではと注目