今現在、あなたの毎日の中にも、やめた方がよさそうなことが一つや二つ、あるのではないでしょうか。世の中は、「あきらめるのはよくない」とか「粘り強く頑張る人が成功するのだ」という風潮なので、潔くやめることはなかなか難しいかもしれません。「Freakonomics」の著者の一人、Stephen Dubner氏によると、時にはやめることが最善の選択肢になるのだそうです。 Photo by Rusty Haskell やめるのが難しくてずるずると続けていると、「sunk cost(埋没費用)」という、回収不可能な支出が増えていきます。やめたいことに対してすでに時間とお金をかけてしまっていると、今さらやめるのはもったいない...と思いがちですが、そこでやめなければ、sunk costはさらに増えていくのです。 「やめられる人」が「やめられない人」よりも優れている理由としては、「やめられる人」は「すぐに
はっと気づいて外を見ると、もうとっぷりとくれていた。 塩尻の駅に、近づいていた。目的地は、もうすぐだ。 「まつもと〜 まつもと〜」 この声を聞く度に、郷愁を感じる。この地をふるさと呼ぶ人ならば、なおさらのことだろう。 ホームに降り立ち、階段をあがると、こんな夜に、と思うほど多くの人たちがあふれていた。 ゆかたを着た女の子が、髪の毛をつばめの尾のようにきれいに流して、男の子といっしょに歩いている。 幼い兄と、妹と、ちょっと疲れたようなお父さん。 お母さんがこっちよ、と叫んでいる。 歩くのが、少したいへんなくらいだった。 通りすがりの女の子が持っていたうちわに、「松本ぼんぼん」の字が見えた。 もともとの「ぼんぼん」は、女の子のための祭りなのだそうである。城下から始まった夏の習慣。 「ぼんぼんとても今日明日ばかり、あさっては山のしおれ草」と言いながら歩く。 タクシーの運転手さんが、目的地がわから
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