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2006年11月15日のブックマーク (3件)

  • レジデント初期研修用資料: 鎮火のための爆破メソッド

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 原油火災を消火するには イラクがクウェートに侵攻したあと、撤退したイラク軍は、油田に火をつけた。 燃料の上におきた火事。こうなると、水を撒いたって消えない。 こうした火災を消すのには、爆薬を使う。 炎上している原油井戸の周囲に爆薬を置いて、炎ごと爆破する。 爆発の瞬間、燃料と酸素と、両方の供給が一瞬途絶えるから火は消える。 そのタイミングを見計らって、井戸のバルブを閉鎖すると、消火できるのだという。 炎を維持するのは、意外に難しい。 燃料や酸素の供給が少なすぎれば、火は消える 燃焼速度が上がりすぎたり、酸素の供給が過剰になったりすれば、炎は「爆発」して、燃焼を維持できない 炎を維持するには、燃料の供給や燃焼速度を、一定の範囲内に保ちつづけない

  • 美しい道具 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 道具の美しさや洗練というのは、その代償に進歩を放棄しないといけないのかもしない。 内視鏡黎明期 今胃カメラを習ってる。 師匠は、もう70近く。NHKプロジェクトX」に内視鏡の特集があったけれど、 あれに出てくる先生方を素で知っている世代。 昔の胃カメラはひどかったのだそうだ。 形は今の内視鏡に似ていても、ただ先端にカメラがついているだけ。 検査中は、もちろん胃の中がどうなっているのかを見ることはできず、 フィルムを現像してみないと、自分達が何を見たのかすら分からない。 不細工な道具。 昔は、オリンパスの技術者と、現場の医師との会合が定期的にあったそうだ。 この使いずらい胃カメラをどうやって現場で使いこなしているのか どこをどう改良すれば、も

  • 日本のタミフル消費量が突出している理由

    昨日のエントリー「タミフルを普通の人にどんどん処方しているのは日の医者だけ」には、お医者さんも含めたくさん方からのフィードバックをいただいた。 その結果、なぜ日でこれほど多くのタミフルが消費されているかについては、お医者さんの間でも二つの解釈があることが分かった。 (1)インフルエンザにかかった人すべてにすみやかにタミフルを処方することは皆にとって良いこと。それができるシステムが整っている日の医療の方が優れている。 (2)タミフルは来ならば体の弱っている老人とか子供がインフルエンザにかかった時にだけ処方すべき薬。しかし、一日でも会社を休みたくない患者からの要求と、保険の点数制度上のインセンティブの働きで、来ならばタミフルが必要でない人にまで処方してしまっている。 なにごともそうであるように、どちらか一方だけが真実、という話ではないとは思う。(1)の方は「見解の相違」ですませる話だ