パイオニアとロームが、テラヘルツ波の発振・検出に共鳴トンネルダイオードを用いたテラヘルツイメージングに世界で初めて成功した。写真は、不透明樹脂ケース内に収納されたクリップやコインなどの透過画像。 近い将来、空港の手荷物検査の風景が変わるかもしれない。目的物の中身を透過し確認できる技術として、日々生活の中でも使用されているX線。先日、このX線を使った透過画像化に代わる新しい技術が、パイオニア <6773> とローム <6963> の研究グループから発表された。それが、テラヘルツ波の発振・検出に小型半導体素子『共鳴トンネルダイオード』を用い、物体内部の透過像の取得などといったテラヘルツイメージングに世界で初めて成功したというものである。 テラヘルツ波は、光と電波両方の特性を兼ね備えている電磁波であり、光のような直進性と電波のような透過性を持っている。X線よりもエネルギーが低く、人体に影響のな