エボラウイルスなど危険性の高い病原体を扱える研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」が、国内で初めて稼働する見通しになった。海外から様々な感染症の病原体が入ってくる恐れがあるなか、施設の整備を求める声が出ていた。月内にも塩崎恭久厚生労働相が指定する予定で、その後、稼働が可能になる。 塩崎厚労相と東京都の藤野勝・武蔵村山市長が3日、同市内で会談。同市の国立感染症研究所村山庁舎のBSL4を稼働させることで合意した。会談後、塩崎厚労相は「住民の理解が進んだと考えているが、懸念があることを前提として安全体制を組んでいきたい」などと話した。BSL4は1981年に建設されていたが、病原体の外部への漏出などを心配する地元住民の反対もあり、危険度が一つ低い病原体を扱うBSL3として稼働していた。 世界保健機関(WHO)のルールでは、BSLのレベルに応じて扱える病原体が決まっている。BSL3はMER