新型コロナウイルスの感染で、耳に後遺症が残る可能性もあるかもしれない Martin Barraud-iStock. <新型コロナ患者の耳と頭蓋骨の一部でウイルスが見つかった。今後は、耳から感染するリスクにも注意が必要かもしれない> 新型コロナウイルスが、患者の耳の中と頭蓋の骨の一部から発見された。 発見したのは、新型コロナ感染症で死亡した患者らを解剖した研究チーム。中耳と耳の後ろにある乳様突起という中空の骨に、新型コロナウイルスを発見した。 中耳は鼓膜の奥にある空気に満たされた空間で、連結した3つの小さな骨でつながれ、内耳に音を伝える。この発見は、米国医師会雑誌(JAMA)の耳鼻咽喉科頭頸部外科専門誌に掲載された。 研究の対象となったのは、80代の女性1人と60代の男女1人ずつ計3人の新型コロナウイルスによる死亡者だった。解剖は80代の女性の場合は死後48時間、60代の男性は死後16時間、