デヴィッド・ボウイは僕にとって特別なアーティストだった。 そのアルバムはすべて集め、昔、音楽をやっていた頃は、楽曲をコピーすることはもちろん、その特徴的な歌い方すらマネしたものだ。 それだけに、ニュースサイトの『ボウイ死去』の見出しに、一瞬何のことやらわからず、事実を理解するのに少し時間がかかった。 デヴィッド・ボウイ 間違いなく、ロック界を代表するレジェンドの1人であり、音楽史に与えた影響はビートルズにも匹敵するだろう。また、これほどまでに【美しい】という形容詞がぴったり来るアーティストを僕は他に知らない。歳を重ねてもなお、その美しさは健在であった。 もちろん、ボウイの全盛期である彼の第一期黄金期に、僕はまだ生まれてもいなかった。 僕がボウイの名をはじめて知ったのは、彼がティンマシーンなどという、愚にもつかないバンドごっこに興じていた暗黒期であったのだが(今、改めて聴くと、これはこれで悪