良く子供の頃は兄ちゃんが、雨が降ると物置小屋で縄縫いをしたり、藁草履を 作って和子が小学校に上がった時は姉ちゃんに毛糸で印を付けて貰って学校の 上履きで履いた事を思い出します。 子育てが終わって2人の子供も幼稚園・小学校へと行くように成りお友達の 紹介で駅前のスーパーでパートで働くように成りました。スーパーのレジで 働く先輩が可愛い、リリアンで編んだ草履を小銭入れにくっ付けて居ました。 和子はその可愛いリリアンに引かれて・・・この先輩はチト怖い先輩でしたが 「教えて欲しい」とねだると快く、仕事終わってから教えて下さいました。 所が細いリリアンで編むぞうりは理屈ではやり方は分かっても、中々上手く 行きません。理屈が分かれば「習うより・慣れろ・・・」の精神で上手に 作れる様になり、当時は携帯の無い頃でしたが、携帯からスマホに変わった 今も、皆さんにプレゼントをすると喜んでスマホのストラップに・

《君ちゃん編-1・・・》 5人兄妹で兄貴は長男で、何となく煙ったい所が有って一人で行動と言うか とにかく姉ちゃんと兄ちゃんは兄妹の中でも、何時も行動を共にして仲良しで 「この2人が和子を大きくして呉れた」と言っても過言では無かったです。 又3姉妹の中娘、君ちゃんは何となく、恥ずかしがりで大人しい性格で 何を考えて居るか分からい、大人しい人で兄妹の中でも影の薄い存在でした。 でも～彼女は彼女なりに、はしゃぎたかったのかも？ 貧乏育ちで5人の兄妹が居て、其々に義務教育で社会に出て、君ちゃんも 姉ちゃんと同じ織物工場に勤め、社員寮に・・・ 姉ちゃんは和子が幼い時は親代わりに成って大きくして呉れたから、 会社から土曜日の夕方帰って来ると嬉しくって隣りの村のバス停まで良く 迎えに行きましたが、君ちゃんとは5歳しか年が離れて無いから・・・ 和子は小さい頃は、君ちゃんはチト小馬鹿にして居た所も・・・（笑

和子達・兄妹5人は、皆さん5歳づつ年が離れ、和子と兄貴（長男）と 20歳・姉ちゃん（長女）15歳・兄ちゃん（次男）11歳・君ちゃん（次女）と 5歳、和子の父は次男坊で本家のオジサンに新しい家を建てて貰って新所帯 両親夫婦だけで、祖父も祖母も本家のオジサンが看取って下さって・・・ 和子達親子だけで・・・両親の働き盛りの時は、兄貴と姉ちゃんが末っ子の 面倒を看て呉れて・・・5人兄妹は仲良しでした。と言うより兄貴や姉ちゃんに したら和子は子供の様でした。 兄ちゃんは同じ部落に中古の家を買って貰い・又2人の姉も偶然に同じ部落に 嫁ぎ、和子だけが横浜に・・・ 段々年数を重ね・甥っ子や姪っ子も結婚し・又和子の息子2人も結婚し 兄妹で逢う事は仏事・両親の葬儀・一周忌・3年・7年・・・位しか 逢う事は有りません。 兄貴が「来月が81歳」と言う前月の9月に亡くなり・・・兄ちゃんの 提案で「今度から兄妹で逢っ

何年か前まではお隣りさんはオバチャンが（50代中頃？）一人で住んでて 駅前の飲食店にお勤めをして居る様で、殆ど留守がちで「この家住んでるの？ 空き家なの？」って感じでした。勿論表札も上げて無いし～朝夕刊の新聞も 入らないし・・・ そんな空き家同然のお隣りさんの家に野良ネコが金網越しに出入りする様に 成って～お勤めを辞めて家に居る様に成りました。でも～我が家の物置が 隣りとの境に有りお庭に出ても殆ど見えない状態で、朝洗濯物を干す時も お声掛けをする事は有りませんでした。所が・・・ある日 夫が洋間でテレビを見て居ると、隣りのオバチャンが・・・ オバチャン　　「オジサン～オジサン・・・」と金網越しに夫を呼ぶ声 夫　　　　　　「今日は、どうしましたか？」 オバチャン　　「ね～死にたいんだけど～紐無い～～～？」夫はびっくりして 夫　　　　　　「どうしたのよ？」 オバチャン　　「死にたいけど～紐が無い