次世代省エネ住宅「スマートハウス」の情報を一元管理する「HEMS(ヘムス)」の一部をめぐり、インターネットにつながっている場合に第三者からアクセスされる可能性があることがわかった。住人が外部からのアクセスを遮断できる「ルーター」を介さずにネットに接続しているケースで、勝手にエアコンを操作されたり鍵を開けられたりする恐れも。メーカー側は購入者に注意を呼びかけるなどの対策を進めている。 HEMSは複数の住宅メーカーが手がけている。スマートハウスの消費電力が室内のモニター画面に表示され、風呂のお湯張り、施錠なども操作できる。ネットに接続し、外出先でも使える。約26万戸のスマートハウスに設置されているとする民間調査会社「富士経済」の推計もある。 このHEMSについて朝日新聞が調べたところ、トヨタホーム(名古屋市)が販売したHEMSの一部のモニター画面がネット上で見える状態になっていることが分かった