夕暮れ時の数寄屋橋交差点で、見慣れない光のブロックがそびえ立っている… と思ったら、ソニービルが解体されたので、その奥にあるエルメス銀座店が横から丸見えになっていたのだった。2001年竣工ということだが、細い道路から見上げる形でしか目に触れることがなかった壁面が、こうして交差点を行き来する多数の歩行者の目に触れるようになるとは、レンゾ・ピアノとしても想定外だったろう、と面白く感じた。ソニービル跡地は、2020年までは公園みたいな空間として使われるそうなので、この状態が2年ほど続く。エルメスとしては嬉しいだろうな。