日本人左腕最速の155キロを誇るヤクルト石井弘寿投手(34)が今季限りでの現役引退を決意したことが28日、分かった。左肩の故障などで5年間にも及ぶリハビリを行ってきたが、1軍復帰はならなかった。お世話になった関係者へのあいさつを始めており、近日中に球団から発表される。 2軍の本拠地最終戦となった24日の横浜戦(戸田)では8回に2番手として登板。打者3人に対し8球を投げ、見逃し三振を含む3者凡退で切り抜け、拍手を浴びた。打者1人の予定だったが、伊東投手コーチの計らいもあって1イニングに延長。家族を呼んでの登板だった。最速は134キロ。マウンドを降りる際には、さすがに寂しそうな表情も見せていた。 今季は1軍で勝利に貢献したいシーズンだった。小川監督は入団時の担当スカウトで、正捕手の相川は東京学館の先輩。リハビリ中には「これだけ長くリハビリをさせてもらって球団には感謝している。1軍で貢献するのが