2016年12月11日のブックマーク (1件)

  • 例えば勝手に夜が明けてしまうこと - megamouthの葬列

    目が覚めた時は、すでに夜の0時であった。 私は、猛烈に腹が減っていた。 近所の住人に気が付かれないように、玄関の扉を開けると夜の街が静かに開いた。 コンビニにたどり着くと、誰もいない店内で目についた不健康そうな料をカゴに放り込んで、無表情な店員に代金を払う。 弁当と、ペットボトルのお茶が入ったコンビニ袋を持った私の横を、数台の車が通り過ぎる。 家に帰りつくと、すぐにPCの前に座り、ニュースサイトを見ながら事を済ませる。ようやく空腹感は収まった。私は医師から処方された抗剤と、精神安定剤をお茶で流し込んだ。 病と診断されてからの、私の一日というのはこんな風に始まっていた。 ついこの間までひっきりなしに来ていた仕事のメールはもはや来ない。実際、まだ来ているかもしれないが、こうして家にいる以上、それらを確認する方法はなかったし、私宛のメールは全て上司に転送されている筈だった。 私はSkyp

    例えば勝手に夜が明けてしまうこと - megamouthの葬列
    yoshitia
    yoshitia 2016/12/11