治療薬やワクチンはなく、致死率が高い 行楽シーズン真っ盛り。山登りやキャンプには絶好の季節になってきた。山や草むらが多いところへ行くときに注意したいのが、増えているマダニ感染症だ。マダニ感染症は、特定のウイルスや細菌を持つマダニに咬まれると発症する。 最も怖いのは、2013年1月に国内で1例目が確認された重症熱性血小板減少症(SFTS)だ。2011年に中国で発見された新しい病気で、SFTSのウイルスを持ったマダニが媒介する。感染すると6~14日間の潜伏期間を経て発熱、下痢、腹痛、嘔吐(おうと)、筋肉痛、意識障害、失語、皮下出血といった症状が出る。名前の通り、血液を固める作用のある血小板と白血球のが減少するのが特徴だ。感染症発生動向調査によると、今年4月8日までに愛媛県、宮崎県、高知県、鹿児島県、徳島県など西日本の15県で110人が発症している。 約2年で110人なら、それほど患者数は多くな
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