本来、若者の手本であるはずの高齢者が、若者から眉をひそめられてしまう事例が相次いでいる。「主張」がエスカレートして、単なる「文句ばかりいう年寄り」になっているケースもある。 都内の家電量販店ではこんな事例があった。孫に野球ゲームを買い与えた高齢男性。ところが孫はうまく操作できず、友達にホームランを次々打たれてしまって、見ていられないほどかわいそうだ、という“クレーム”を入れてきた。 初めは若い店員が対応していたが、埒が明かずフロアのリーダーにバトンタッチ。そうした理由では返品もできないし対応もできないというと、「そういうことじゃない。仕事とはどういうものか知っているか。君たちは若いからわからないかもしれないが、サービス業とは、客の気持ちに寄り添ってどうすればいいかを考えるものだ」と説教になり、それは延々と続いた。 「仕事とはこうだ」「客商売とはこうあるべきだ」というのが、一部の高齢者の常套