みなさんは、『Lunch atop a Skyscraper(摩天楼のてっぺんで昼食を)』というタイトルの写真をご存じだろうか。ニューヨークで高層ビルの建設にあたる作業員たちが、お昼休みに鉄骨に腰掛けて休憩している様子を写したものである。 といっても、本当に休憩できていたのかどうかはわからない。なぜなら、彼らが腰かけていた鉄骨は、地上から約240メートルの高さにあったのである。しかも、ヘルメットや命綱などの安全対策はとられていなかったようだ。 1932年に写真家チャールズ・エベッツ氏によって撮影されたこの写真は、当時の新聞などで取り上げられて一躍有名となった。あれから約80年、ロンドンであの有名な風景が再現されたという。 撮影は、街で3番目の高さを誇る高層ビルHeron Towerの建設中に、地上から約230メートルの地点で行われた。高さではニューヨークの写真に及ばなかったものの、撮影した