清掃作業を行う市職員への特殊勤務手当や時間外手当が高すぎるとの理由。市によると決算が認められなかったのは、2005年の合併後初めてという。 決算は、会期中の予算決算特別委で不認定となっていた。手当の額を変更するには条例改正が必要なため、市側は修正しないまま本会議に提出。この日の採決では、賛成8人に対し、反対16人で不認定となった。 市生活環境部によると、16年度に両手当を支給された職員は54人。特殊勤務手当は1日1250~1430円で、年間の支給額合計は約1500万円。時間外手当は年額が1人平均約45万円、計約2500万円だった。 反対した保守系議員の1人は「多くの市町に同様の手当があると聞くが、消防職員は1回の出動手当が100円。高すぎる手当は市民も納得せず、市は襟を正すべきだ」と主張。市の担当者は「手当は他の市町とほぼ同水準だが、不認定を重く受け止め、検討していきたい」と話した。