大前提 : 基礎研究や斬新な技術開発が生み出す価値の確率分布は、ガウス分布ではなく、べき乗分布 斬新な価値を生み出す研究を予測することは不可能 基礎研究や斬新な技術開発・野心的研究に、『選択と集中』を戦略とするのは間違っている。 『選択と集中』とは、研究を始める段階で、「将来的に役に立つ」と思われる研究を選び出して、それに資金を集中するのだが、そもそも「将来的に役に立つ」と判る時点で「斬新」でも「野心的」でもない。 結果、そうやって選ばれた研究の成果は、少しは役に立つかもしれないが、ほとんど斬新でも野心的でもない、凡庸なものしか得られないことになる。