こんにちは、田原です。 前回は部分的特殊化する際によく使われる部品と、それらを使った部分特殊化の例を1つ上げました。そして、実はC++11以降、標準ライブラリ<type_traits>で非常に多数の便利な部品が提供されています。今回はその中からのほんの一部について仕組みと使い方を解説します。この辺りが分かれば、それ以外の比較的理解し易いものについてはリファレンスを見れば使えるようになると思います。 ところで、解説しないものの中には実は私もよく理解できていないものがあります。trivial(自明の)という概念をあまり理解できていません。定義を見ると超複雑なのです。memcpy()できるようなクラスのことをtrivially copyable classと呼ぶらしいです。 しかし、C++では結構普通に代入演算子が自動生成されますので、memcpyが必要になるケースは稀と思います。もし必要になっ
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