2004~2011年の8年間、監督と主戦捕手という立場で4度のリーグ優勝を成し遂げた落合と谷繁。今後は、GMと選手兼任監督という新たな関係でチームの再建を目指す。 『マネー・ボール』は、チーム編成にセイバーメトリクスを導入して、年俸総額27位ながら“常勝チーム”を築き上げたオークランド・アスレチックスのビリー・ビーンGMを描いた野球本のベストセラーである。 その後、ブラッド・ピット主演で映画にもなったが、原作でも映画でもビリー・ビーンの痛快で破天荒な姿とは裏腹に、当時のアスレチックスを指揮していたアート・ハウ監督の描かれ方は惨めなものだった。 映画の中では選手起用を巡って対立したハウ監督は、ついにクビを切られるはめになる。 原作でも似たり寄ったりで、舞台となった2002年のシーズン、アスレチックスはア・リーグ西地区優勝を遂げるもディビジョン・シリーズでミネソタ・ツインズに敗退。ビーンGMは
青いジェット風船を放ち盛り上がる西武ファン。西武は1回、2回、4回、6回、8回と得点を重ね、10-2でロッテに大勝し、2位を死守してCSホーム開催を手にした。 マリーンズのラインアップが発表されるごとに、近くにいた若いライオンズファンが「すげえよ」「打ちそうだよ」「怖えーよ」と大げさに反応した。特にこれまでと変ったメンバーというわけではなく、悪い選手たちではないが鬼神でもない。それを怖がって見せたのは「この試合は大きな試合だ。大事なんだ」という気分を自ら盛り上げるための演出のように思えた。 そう、気分が大事なのだ。 大きいとも小さいともとらえることのできる試合だった。シーズン最終戦のライオンズ対マリーンズ戦。勝ったほうが2位になり、クライマックスシリーズファーストステージのホーム開催権を得ることができる。ホームの優位は揺るがないから、ファイナル、そして日本シリーズへの道が(気分の上でだが)
今年の日米球界では、二つのチームが長い長いトンネルを抜けた。日本の広島と米大リーグのパイレーツである。 9月25日の時点で、広島は中日との直接対決に勝って15年連続Bクラスに終止符を打った。1997年以来、16年ぶりのAクラス。球団史上初のクライマックスシリーズ進出を決めたのである。一方のパイレーツは昨年、20年連続勝率5割以下という米大リーグ記録を作ってしまい、プレーオフ進出も20年連続で逃していた。しかし今年は9月9日、82勝目を挙げて勝率5割クリアを確定。最終的には94勝をあげ、ナ・リーグ中地区2位となって、レッズとのワイルドカード・ゲームも6-2で快勝、地区プレーオフ進出を果たした。地区プレーオフではカージナルスに敗れたものの、2勝3敗とよい戦いを見せ、今季のチーム力を示した。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます
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