世界最大の人口大国・中国で、「少子高齢化」への懸念が高まっている。 人口増加を抑えるため、政府が「一人っ子」政策を続けてきた結果、長期的な人口減少や高齢化の急激な進行、生産年齢人口の減少など副作用が浮き彫りになっているからだ。また、所得増加の影響で子供をもっと生みたいとする傾向も強まっているという。 ●広東省、産児制限の緩和を申請 11日の南方日報によると、中国31の省・市自治区のうち最多の人口(昨年末基準1億430万人)を有する広東省は先日、中央政府に「一人っ子」政策の見直しを申請した。夫婦の片方が一人っ子の場合、子供を2人産むことができるようにしてほしいという内容となっている。中国政府が「計画生育」というスローガンを掲げて1979年に産児制限政策を始めて以来、地方政府が正式に同制度の緩和を求めたのは今回が初めて。 広東省人口計画生育委員会の張楓主任は、「人口増加が社会・経済の発展に及ぼ