壁新聞を世界の報道陣に見せる石巻日日新聞の武内宏之・報道部長=台湾・台北市内で2011年9月25日、大谷麻由美撮影 【台北・大谷麻由美】台北で開かれている国際新聞編集者協会(IPI、本部・ウィーン)第60回総会で25日、東日本大震災の被災地、宮城県石巻市の地域夕刊紙「石巻日日(ひび)新聞」が特別賞を贈られた。震災による停電、輪転機の浸水といった緊急事態の中、手書きの壁新聞で被災者に情報を提供し続けた努力を「真の新聞記者」と評価した。 表彰式に駆け付けた同紙常務の武内宏之・報道部長(54)は「東北の小さな新聞社の壁新聞が世界に認められるなんて驚きだが、光栄だ。地元の期待も改めて感じている」と述べた。 同紙は震災で通常の新聞発行ができなくなっても「ペンと紙があれば何とかなる」と壁新聞を作って避難所など6カ所に張り出した。輪転機が1週間後に復旧するまで、壁新聞を6日間続けて発行。この活動は米紙で
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