赤字で倒産の危機に瀕する農家に、コメや乳製品の在庫が多いから、米価も乳価も上げられないし、酪農家には、北海道だけでも100億円規模の在庫処理負担金を負担させ、余っているんだから、コメつくるな、牛乳搾るな(生乳廃棄がすでに起こっている)、牛殺せ、と言う一方で、こういうときは他国なら輸入量を調整するのに、我が国は、コメの77万トン(うち36万トンは必ず米国から)、乳製品の13.7万トン(生乳換算)という莫大な輸入を「最低輸入義務」だと言い張って履行し続けている。 しかも、円安もあり、日本の国産より輸入のほうが相対的に高くなり、コメでは、米国産が国産の1.5倍にもなってきているのに、莫大な輸入を続け、国内農家には減産させているという不条理である。 1993年UR合意の「関税化」と併せて輸入量が消費量の3%に達していない国(カナダも米国もEUも乳製品)は、消費量の3%をミニマム・アクセスとして設定